テクノロジー

2024年11月26日

Linuxのディレクトリ作成方法を徹底解説!初心者でも簡単に管理できる手順とコマンド

Linuxでのディレクトリ作成は、ファイル管理や整理に欠かせない基本操作の一つです。この記事では、初心者の方にも分かりやすいよう、Linux環境でディレクトリを作成するためのコマンドや、知っておくと便利なオプションについて詳しく説明します。MacやWindowsでLinux環境を使用している場合にも対応した手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


著者プロフィール
Webエンジニア歴5年以上。現在はプログラミングスクールのメンターとして、次世代エンジニアの育成に力を注いでいます。フロントエンドとバックエンドの開発に精通し、実務経験に基づいた実践的な指導が得意です。初心者から中級者まで幅広くサポートしています。


ゴール

  • Linuxでの基本的なディレクトリ作成コマンドを理解する
  • mkdirコマンドを使った様々なディレクトリの作成方法を学ぶ
  • ディレクトリ作成の確認や削除のコマンドを理解する

Linuxでのディレクトリ作成とは?

Linuxでのディレクトリ作成は、データを整理しやすくするためのファイル管理操作の一つです。ディレクトリ(フォルダ)は、ファイルを保存するための「入れ物」とも言えるもので、プロジェクトやファイルの種類ごとにディレクトリを分けることで管理がしやすくなります。ここで使用するコマンド「mkdir」は、多くのLinuxユーザーにとって必須のコマンドの一つです。

基本のディレクトリ作成コマンド:mkdir

最もシンプルなディレクトリ作成方法は、mkdirコマンドを使うことです。

mkdir ディレクトリ名

例えば、「test」という名前のディレクトリを作成したい場合は以下のように入力します。

mkdir test

これで、カレントディレクトリ内に「test」ディレクトリが作成されます。Linuxでは、このようにシンプルなコマンドでディレクトリの作成が可能です。

mkdirコマンドのオプション

mkdirにはいくつか便利なオプションがあります。以下で主なオプションを見てみましょう。

複数のディレクトリを一度に作成する - mkdir ディレクトリ1 ディレクトリ2 ...

複数のディレクトリをまとめて作成したい場合は、ディレクトリ名をスペースで区切って入力するだけです。

mkdir dir1 dir2 dir3

このコマンドを実行すると、「dir1」「dir2」「dir3」という3つのディレクトリが一度に作成されます。

階層ディレクトリの一括作成 - mkdir -p

指定したパスに含まれるすべての親ディレクトリをまとめて作成するには、-pオプションを使います。

mkdir -p parent/child/grandchild

このように入力すると、parentディレクトリが存在しない場合は自動で作成され、その中にchild、さらにその中にgrandchildが作成されます。既存のディレクトリがあってもエラーが出ないため、非常に便利です。

ディレクトリ作成の確認 - lsコマンドで確認

作成されたディレクトリを確認するには、lsコマンドを使います。以下のコマンドでカレントディレクトリ内のディレクトリとファイルが表示されます。

ls

また、ls -lオプションで詳細を確認することも可能です。

ディレクトリの削除方法

作成したディレクトリを削除したい場合は、rmdirまたはrm -rコマンドを使います。

空のディレクトリを削除 - rmdir

rmdirコマンドは空のディレクトリを削除するためのコマンドです。空でないディレクトリには使えないので注意が必要です。

rmdir ディレクトリ名

ファイルが含まれるディレクトリを削除 - rm -r

ファイルが含まれている場合は、rm -rコマンドを使って削除します。-rは再帰的に削除するオプションで、ディレクトリの中身も含めてすべて削除されます。

rm -r ディレクトリ名

こちらは注意が必要な操作です。削除したデータは基本的に復元できないため、必ず確認してから実行するようにしましょう。

MacとWindowsユーザー向け補足

Linuxコマンドを実行するための環境が整っていないMacやWindowsユーザーは、ターミナルやWindows Subsystem for Linux (WSL) を使うと便利です。Macのターミナルは標準でインストールされているため、すぐに使えます。Windowsユーザーは、WSLを有効にしてUbuntuなどのLinuxディストリビューションをインストールすることで、Linuxコマンドを実行できます。

よく使うコマンドの例

ここでは、具体的な使用例をいくつか紹介します。皆さんもコマンドを試してみて、実際にどのような動作になるか確認してみてください。

ディレクトリ名にスペースを含める場合

ディレクトリ名にスペースが含まれている場合、クォートで囲むかバックスラッシュを使ってエスケープする必要があります。

mkdir "My Directory"
mkdir My\ Directory

ディレクトリの存在確認

ディレクトリの存在を確認したい場合には、[ -d ]構文を使うと便利です。以下のようにコマンドを入力し、ディレクトリが存在するかどうかを確認します。

if [ -d "ディレクトリ名" ];
  then echo "存在します"
  else echo "存在しません"
fi

この方法を使えば、スクリプトの中でディレクトリの存在を確認してから作成や削除といった操作を行うことができます。

まとめ

  • mkdirコマンドでLinuxのディレクトリを作成
  • -pオプションを使って階層ディレクトリも一括作成
  • rmdirまたはrm -rでディレクトリを削除
  • lsコマンドで作成したディレクトリを確認
  • スペースを含むディレクトリ名や存在確認もコマンドで実行可能

Linuxでのディレクトリ作成は簡単ですが、コマンドとオプションの使い分けが重要です。様々な操作に挑戦して、Linuxのファイル管理に慣れていきましょう!

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